★2022年9月 ‐ 宇治上神社 ‐ 京都 宇治 ‐ お勧め

こちらはユネスコ世界文化遺産に登録されている宇治上神社で、宇治神社の本宮にあたります。御祭神は宇治上神社と同じ菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)です。

うじのわきいらつこのみことは、次男であるご自分が天皇として即位をさせられた後、兄が皇位を継ぐべきであると、皇位を兄に譲られました。その後、どちらが継ぐべきか、安定しないまま3年の月日がたちました。国政に影響が出た状況を収めるために、自害することにより、兄の統治を安定させることに貢献され、こちらの神社でのご祭神としてお祀りされることとなりました。

権力や名声などを選ばず、兄弟愛、家族愛を選ばれたケースと言えるのではないでしょうか?相手を尊重する、腰の低い謙遜さがある皇子だと言えるでしょう(歴史の真実は本当はわかりませんが、もしもこのお話が本当であれば)。

(神社のHPから全文をお読み頂けます。)

こちらの皇子(菟道稚郎子命、うじのわきいらつこのみこと)から学べることは何か?

どの時代でも誰が国、地域を治めるかの争いは時代を超え、国を超えて起こっています。このように、周りから勧められても兄が継承した後に、自分が自分が、という意識で兄を蹴落として、骨肉の争いをせずに、自害をされてことを治めたケースは歴史上まれではないでしょうか?

この皇子が
- 私の方が人気がある
- 私の方がこんなにも民に尽くしている
- 私の方が兄よりも聡明である

といった意識で、次男である自分の身の分をわきまえずに、自分が統治者として素晴らしい!という意識でいると、血の雨がふった可能性がありますね。

これは、家族、兄弟関係にも当てはまる事。

自分の分をわきまえる

という意識がないがゆえに、他の兄弟を押しのけてでも、
- 自分が親の面倒を見てるんだから、自分が多く遺産を相続して当たり前、
- 自分が継いで当たり前、
- 自分がこれだけやっているんだから、何をやっても許される

という意識から兄弟関係が決裂している家族がどれほどいらっしゃるでしょうか?

兄弟愛よりも、遺産、お金、名声、権力などに目がくらむと、家族関係がゆがんでいきます。

人間は僧侶となって俗世を断って、修行をされる出家の道を選ばれる方もいらっしゃいますが、実際には、そんな出家などは必要がありません。

家族関係で、自分の心の在り方を見直し、他の兄弟よりも財産、遺産、親からの愛情をせしめよう、という低次元の意識がないかどうか、あればそれらを昇華していき、物欲を解放していくことで十分修行が出来ます。

スピリチュアルな修行は毎日の生活の中に素材がいくらでも転がっています。

こちらの神社のエネルギーは強い中にも優しさと柔らかさが感じられる神社でした。有名な神社でもないので、参拝者数も少ないですがお勧めです。

お天気が良ければ、川べりでぼーーっつと座っているだけでも浄化されていきます。